入営兵見送り入営の日時場所が決まると、各友人や親類が「祝○○君入営」の大きな幟を贈り、庭先に、多い宅では何本と立ち並び、又、各字青年団の祝の大きな旗を立てに行き、入営ムードを盛り上げる。此れが、当時若い男の大きな誇りでもありました。 出発当日は、友人親類近所の方々相寄り、祝宴を行い、万才万才で見送り、岩内橋詰で村内の入営兵一同集まり、音楽隊を先頭に、小学生、軍人会、婦人会、村民挙って見送り、餞別を贈る。見送りの長蛇の列に、大西土堤で小学生と別れ、一般は大浜旧台場、鉄道開通後は田辺駅で見送る。そして村長、軍人分会長等の祝福の詞、激励の辞、更に入営者の義勇奉公の強い決意の謝辞を述べ、万才三唱、別れ列車に乗る方又は後日出発する方もあった。 入営者は、歩兵は学校教練を受けた者は、一ヵ年半で帰休除隊する。 入営すると肩章に星一つの二等兵、逐次一等兵、上等兵と進級して帰郷する。 |
1984年発行の、『ふるさと上秋津 ー古老は語る−』を、2009年秋津野マルチメディア班がWeb版に復刻いたしました。
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