園原大神宮さん園原の中央に位置する、原勉さん宅の上のみかん畑の隅に、園原大神宮さんの跡地があります。その大神宮さんは、多分、明治の時代の神社合祀の指示があったとき、川上神社へ合祀されたと思われます。当時九〇才になる隣の婆さんの話では、園原へ嫁入って来た頃は、そ処に小さな祠があったと言われています。園原住民の有志によって、大神宮講が組まれ、又田地三畝歩位(現在倶楽部津本弘治さん宅地)を所有して小作に出して、小作料にて諸経費の助成に当てていた。そして議員毎年持ち廻りにて宿をして、お祭りをした宿は毎年祭りに抽籤にて決め、宿に当ると大神宮にお供えすると共に、議員を招待して宴会を催したのです。そしてお宿の年は、米・麦・みかんと豊作が訪れると信じ、宴会の費用なんか問題にしなかった位であった。その時に使用した小太鼓が、今に倶楽部に残っている。 |
1984年発行の、『ふるさと上秋津 ー古老は語る−』を、2009年秋津野マルチメディア班がWeb版に復刻いたしました。
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