上秋津の歌上秋津村歌 作詞 中山雲表(元上秋津村長) 一、会津の流れ水清く 鷹尾の山に瑞気立つ その天然の美を享けて 此処に民草二千有余 御代の恵に露ひて いよいよ栄行き生ひ育つ 村の行末頼母しや げに美はしの上秋津 二、歴史は薫る奇絶峡 鷹の巣城跡の松ヶ枝に かなづる風は勤王の 御旗はためく響あり 義勇奉公愛郷の 美風は今に伝はりて 人みな仰ぎ慕ひ行く 清き心の尊さよ 三、共同一致の旗の下 倦まず撓まず村人の 汗は玉なす米と麦 柑橘養蚕梅の実に 民の励のあらはれて 品質宇内に類なく 国と村とを富しつつ 郡内屈指の誉あり 四、いざや里人諸共に 祖先の遺風に従ひて 勤勉努力たゆみなく 生業励みいそしみて 鷹尾の山の彌高く 家の誉を挙げよかし 秋津の川の末長く 村の栄をはかれしか 上秋津青年団歌 作詞 岡本 治 作曲 粕谷真史 一、会津の水の清きあり 霊峰鷹尾の崇きあり おゝ比ひなき我が郷よ 輝く前途朗らかに 愛旗の下に集ふ友 見よ交情は華と咲く 上秋津青年団 二、緑萌えたつ黎明に 鍬うつ汗に生気満つ おゝ鍛はるゝ健男子 仰ぐ鷹尾の彌高く 理想の丘に鞭住かん 起て青春の血は燃ゆる 上秋津青年団 三、その名もけわし奇絶峡 荒瀬乗り切る若鮎か おゝ天を衝く我が勢力 素朴を誇る雄心に 正義の香り愛の花 邁け旭日の意気に立つ 上秋津青年団 上秋津の盆踊り唄 作詞 畔田幸右衛門(元上秋津中学校長 上秋津) 一、 高尾、高尾殿御の牛追姿 テラヨイ コラ ドッコイショ 稔る秋津の稔る秋津の野辺に出りゃ 衣笠御寮は機織やめて 年に一度の年に一度の会津川、会津川 二、 与助くう谷人目をさけて 萩の迫り戸萩の迫り戸四畳半 語り明かして傾く月に 烏帽子忘れた烏帽子忘れたこともあることもある 三、登る磐上石道づたい 仰ぐ三ツ星仰ぐ三ツ星龍の峯 願いかなへと社頭に祈る 乙女心の乙女心の純情を、純情を 四、 誰が閉めたか開かずの扉 如来居ますか如来居ますか岩の内 秘むる想いを告げずに帰る 燃ゆる娘の燃ゆる娘の胸の内、胸の内 五、 色とりどりに咲く園原に 香りたきしめ香りたきしめ墨衣 ゆかし千鉢白草地蔵 旅の幾年旅の幾年杉の原、杉の原 六、 清い川上流れを浴びて 若い女神の若い女神のくしけずる 長い黒髪豊かな乳房 芦の河原に芦の河原に秋津姫、秋津姫 七、 飛んで流れて岩かむ音に 心おののく心おののく奇絶峡 たちめしゃ恋しいあの人故に 水に打たれて水に打たれて行をする、行をする 八、 今年しゃ豊年黄金の波で 広い平野の広い平野の千光寺 積んだ稲谷の俵の上で 歌いあかした歌いあかしたこともある、こともある 九、 愛しあの子の久保田の笑顔 あいの傘松あいの傘松高あしだ なさけ流れて落合小橋 何時か月日の何時か月日のたちえさん、たちえさん 十、 村と村にゃ境はあれど 越えちゃなるまい越えちゃなるまい仇境 とざす地音戸妾しの思い せめてとりなせせめてとりなせ中の宮、中の宮 十一、妾しゃ野久保であなたは向い 憧れ憧れて憧れ憧れて幾夜か 通いつめても奥畑御殿 聴いて悲しい聴いて悲しい水口よ、水口よ 十二、降る下畑に寒夜は更けて 三本松に三本松に夢まどか 踊りつかれて踊り子たちは 若く尊い若く尊い辨財天 (一時は上秋津地区の盆踊りでも盛んにタイコ入りで歌い踊られていましたが、いつしか消えてしまいました。そして新しく「高雄音頭」に変わりました。) 高雄音頭 作詞 野口民雄(学校長、田辺市) 作曲 北原雄一(元県教育次長、和歌山市) 一、 男ぶりなら たのもしさなら ヨイヤサ ヨイヤサ ヨイヤ サッサ ほんにほれぼれ エー 高雄山 ヨイヤサ ヨイヤサ ヨイヤ サッサ 空にゃ白雲 すそ野みどり いつもかわらぬ品のよさ ヨイヤサ ヨイヤサ ヨイヤ サッサ * さっさ踊ろ 輪になって踊ろ 高雄音頭でひと踊り ひと踊り ヨイヤサ ヨイヤサ ヨイヤ サッサ 二、 女ごころの やさしさ見せて さくら もみじの エー 奇絶峡 岩にゃ かわいい河鹿もないて そっと飛び立つかわがらす 三、 野にも山にも みかんのかおり 流れやさしや エー 会津川 みのり豊かに 栄える里は いつもよいよい上秋津 (はやし、*印はくりかえす) (八月のうら盆の盆踊り大会にはもちろん、小中学校の運動会、体育祭にも、先生・ 生徒が一つの輪になって、盛大に踊られています。) 上秋津幼稚園歌 作詞 小森陽太郎(元上秋津幼稚園々長、田辺市) 作曲 三栖 元二(現富田小教頭) 明るい窓から 小鳥がのぞく 輪になろ 輪になろ 手と手をつなごう 仲よく楽しい 輪を作ろう わたしらぼくらの 幼稚園 上秋津 上秋津 幼稚園 高雄のお山が おういと呼んだ かけよう 歌おう 手と手をつなぎ 元気でやさしい 輪をつくろう わたしらぼくらの 幼稚園 上秋津 上秋津 幼稚園 上秋津小学校々歌 (大正三年制定・詞・曲 不詳) 一、 花咲き匂う 春の朝 月澄み渡る 秋の夕 高尾の山を 仰ぎつつ 文の林に 分け入らん 二、 独り立つ道 険しくも ふみなたがえそ みさとしを 学の園の 奥深く 心の駒に 鞭打たん (現在歌われているのは以上であるが、終戦直後までは、三番まであって、全部歌われていた二番がカットされています。) * カットされている歌詞 磨けよ大和魂に 誠の徳ぞ あらわるる 合わす力の 強さには 千引の岩も 動くべし 上秋津中学校校歌 作詞 高井みたび 作曲 北原 雄一 一、 さわやかに 野はあけて 自治の鐘 空に澄む 向学の よろこびあふれ ふり仰ぐ 若きひとみ 高雄山 晴れてさやけし 上秋津 上秋津 われらが中学 二、 ひろき胸 汗にぬれ 勤勉の 眉は映ゆ うけつぎし 理想も高く ふるさとの 使命にないて 磨きゆく 知徳のうつわ 上秋津 上秋津 われらが中学 三、 ひかり満つ 窓清く 明朗の 歌わく 会津川 永久の流れに 堅実の 歩み誇りて 巣立ちゆく 夢は明るし 上秋津 上秋津 われらが中学 |
1984年発行の、『ふるさと上秋津 ー古老は語る−』を、2009年秋津野マルチメディア班がWeb版に復刻いたしました。
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