大師講(千鉢・杉ノ原)

 弘法大師の高徳をたたえ、先祖供養と現世の信仰のため、千鉢(現在の千鉢と杉ノ原)に大師講が生まれたのは、明治のころである。当時の議員数は三十六名で、その後増加して、現在では五十四名となっている。
 高野山とは深いつながりがあり、一乗院からの文書もあり、灯明料の納付も年々続けている。大正十年三月には、四国より子安講の尊像も請け、また、昭和三十一年一月には、高野山に伺いを立てて、大師講旗二本を作成した。
 今日でも、毎年三月二十日と九月二十日は、議員宅を回り持ちでお宿としておつとめをしている。この時は中央に弘法大師の出掛け軸を開帳し、左右には四国八十八か所の御詠歌や十三仏真言をお唱えしている。



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1984年発行の、『ふるさと上秋津 ー古老は語る−』を、2009年秋津野マルチメディア班がWeb版に復刻いたしました。

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