蛭を退治した弁財天さま堤防が崩れてからは、池もなくなり、ゆけん谷(平野地区)田んぼや畑になってしまいました。ところが、ここの田んぼには蛭がとても多くて、田植時には、人々は困っていました。 今から六十年ほど前のこと、近くに愛須リエさんというおばあさんが住んでいて、このリエばあさんには霊感がありました。それで、どこかで修業してきたリエばあさんは、「私が弁財天さまにお願いして、蛭を退治してあげましょう。」と言いました。 そして、この弁財天さまに、長々と祈りを捧げて、「もう、これで、この谷には蛭は一匹もいなくなりますよ。」と言いました。 それ以来、このゆけん谷には、本当に蛭は一匹もいなくなったそうです。 リエばあさんの念力と弁財天さまの御利益があったのでしょうか・・・・・・。とにかく、霊験あらたかな弁財天さまだそうです。 |
1984年発行の、『ふるさと上秋津 ー古老は語る−』を、2009年秋津野マルチメディア班がWeb版に復刻いたしました。
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