秋津野未来への挑戦
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C「マスタープラン21」の実行に向けて−推進のための体制と方法− 「マスタープラン21 」に盛られた内容を着実に推進していくためには、住民が主体となって、行政・大学の参加協力を得て、地域の実態に照らして独自の推進体制をつくっていく必要がある。『プラン』は、七つの提案をおこなっている。 一番目にあげているのは、「みどり空間整備委員会」の設置だ。環境に配慮した地域づくりは最重要課題だからである。また、地域住民の多様化する声に迅速に応えていくには、集落の実態にあったきめ細かな地域づくりが要求される。具体的に言えば、集落単位でN P O などの組織を組織し、それを育てる体制づくりが考えられる。 都市住民との交流をはかっていくには、交流などをとおして地域を訪れたひとたちを積極的に迎え入れ、応援団を組織することである。たとえば、「上秋津ファンクラブ」である。同時に、地域から都市住民に向けて情報を発信し、いなかについて理解を深めてもらう、効果的な情報発信の体制づくりも必要になってくる。 地域づくりは、住民ひとりひとりの自主性と主体性が担う時代である。そのうえで、国や県の補助事業を活用し、必要に応じて田辺市など行政からの支援もあおぐ。和歌山大学と紀南地域の市町村、経済界などが共同で紀南地域の活性化をめざすきのくに活性化センターや、ほかの地域における地域づくり団体との連携をはかっていくことも重要になってくる。それは住民が主体となって、行政・大学と協働で取り組む地域づくりである。 |